不妊
ずっと排卵がうまくいっていない体質であることは分かっていながらも、子どもを持つことを具体的に考えないまま5年が経っていました。
近所の婦人科に行くと自力で排卵出来ない。はっきりと状況を説明されると、それまでぼんやりと過ごしていたのに突然妊娠に対して強い思いがこみ上げました。
私は排卵できるのかな?妊娠できるのかな、ひょっとすると子どもを持たない一生なのかもしれない。
ここから通院が始まりました。
予約のできない婦人科だったので、毎回2時間ほど待ち時間がありました。
開院前から病院の前の歩道に並んでいました。冬になるにつれすごく寒かったです。
処方された薬を飲む、毎日決まった時間に基礎体温を測って記録を残す。
毎日毎日毎日毎日
どれだけ真面目にやっても生理がきて、また1からやり直し。
初めて報われない努力を経験しました。
ある時基礎体温と生理がめちゃくちゃになり3週間ほど出血が止まりませんでした。
体は貧血状態なのかふらつき、気分もどん底でした。
少し数値が良くなって希望を感じると数日後またどん底に突き落とされる。
繰り返すうちに気持ちも消耗していきました。
寄り添ってくれた友達
このころ不妊治療を経て、無事に妊娠した友達に話しを聞いてもらっていました。
彼女はただただ共感してくれて
「今の医療はすごいよ!大丈夫」と言いました。
私はこれまで現実的というか、根拠のない励ましは好きじゃない!気休めじゃ責任持てない!!という考えでした。
でも、この時友達がどんなに先のことは分からなくても本気で私の辛さを考えてくれて、うまくいく事を信じてくれた事が間違いなく私に力をくれました。
この時から、自分もこれからはそうありたいと思うようになりました。
不妊といっても結果的に私は長期の通院も大きな治療もなく妊娠したので、本当に辛い思いをしている方々とは比べ物にならないと思います。
ただ、「妊娠するのかしないのか、いつなのかさっぱりわからない。来月なのか、一生ないのか」とずっとトンネルを歩き続ける気持ち、一瞬でも本気で妊娠できない可能性を感じたあの気持ちは強烈に残っていますし、同じ境遇の人に出会うたびにその気持ちが蘇ってきます。
そしてできる限り前をむいてほしいと思います。
双子妊娠!!
検査で妊娠がわかり勿論うれしかったです。
ただここに来るまで治療の経過、散々”良くなった、ダメだった”を繰り返してきたので傷つきたくない気持ちからあまり喜ばないように自分で自分の気持ちにガードをしていまいた。
妊娠直後お腹の様子を診察中、医師が「!!!!!!!」という反応。
私は悪い予想が頭をよぎったのですが・・・・
その反応は、赤ちゃん双子です!!!!!!の反応だったのでした。
私も双子と聞いて内診台の上で叫びました(゚д゚)!!!!!!!!エエエエエエエエエエエ!!!!
帰り道はあまりの驚きと喜びに泣きました。
この時やっと心底喜べたのかもしれません。
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